右耳がなかった少年

誰かの救いになれれば光栄です

決意

私は悩んだ末に右耳形成手術を行うことを決意しました。当時は、明確な理由は答えられませんでした。しかし、右耳がないよマスクを付けられなかったり、メガネをかけられない。更には、今後ずっと右耳に視線が来ているように思ってしまうのではないかといった不安に駆られていました。そういったものから解放されたかったからこの選択に至りました。

手術をすると決まってからは、病院での診察は様子観察だけではなく、採決やアレルギー検査など色々行われました。今まで年に一年だった通院も一か月に一回など頻繁にするようになりました。

そして、お医者さんからはこう言われました。

「検査お疲れ様です!手術は君の体がもう少し成長してからすることになります。

二年後の春から一年通して行う予定です。」

こう説明されました。理由としては、体が成長する前に手術を行ってしまうと両耳のサイズに違和感が生じるからだそうです。又、体への負担も考慮しての期間だったのです。

手術についての具体的な説明はまた今度してくれると言ってくれました。私が特にすることはなく、あと二年後の手術に不安と期待を抱いて生活を送りました。